ReTA BASE 使用済みストレッチフィルムから生まれた素材
「ReTA BASE」は株式会社 TRIFE DESIGN とプラスチックリサイクルのトータルプロデュースを行う株式会社パンテックにより、ライフスタイルグッズを中心に展開する日本発のプラスチック資源循環促進型アップサイクルブランド・プロジェクトとして2022年に誕生しました。製品は使用済みストレッチフィルム(ポリエチレン)由来の再生原料が用いられている為、環境に優しく、全ての工程を日本国内で行なっていることも重要なポイントです。また、使用済みストレッチフィルム排出事業者であれば参画可能な資源循環プラットフォームとしても機能します。
※2020年発表のデータによると日本国内における樹脂生産量963万tの内訳として、ポリエチレン、ポリプロピレンが共に225万tで全体の約47%を占めています。
※出典:一般社団法人プラスチック循環利用協会
ReTA BASE アップサイクルの流れ(ALL MADE IN JAPAN)
現在の使用済みストレッチフィルムの処理方法として主に「産業廃棄物として処理」「有価物としてリサイクル」が考えられます。ReTA BASEはストレッチフィルムを有価物としてリサイクルする事で生まれます。ReTA BASEにおける使用済みストレッチフィルムのリサイクルの流れをご紹介します。
回収
使用済みのストレッチフィルムをシングルユースで廃棄することなく回収します
再生原料加工
使用済みストレッチフィルムを リサイクル工場に運び、分別・洗浄した後に再生原料加工を施します
ペレット
使用済みストレッチフィルム由来の再生プラスチック原料(ペレット)が出来上がります
生地
フラットヤーンを製織し、生地表裏のラミネート加工に再生プラスチック原料(ペレット)を使用し、生地が完成します
製品化
表面:グレー 裏面:ブラック(リバーシブル仕様)使用済みストレッチフィルム由来の再生プラスチック原料(ペレット)を使用したポリエチレン素材
ReTA BASE 特徴と汎用性
数値
タテ | ヨコ | |
① 引張強度 (N/5cm) | 1325 | 1240 |
② 伸度 (%) | 15 | 15 |
③ 引裂強度 (N) | 138 | 143 |
④ 耐水性 (m) | 7 |
試験方法
① ② JIS L 1096 A法(カットストリップ法)に準拠
試料巾:5cm/つかみ間隔 20cm 引張速度:20cm/min
③ JIS L 1096 C法(トラぺゾイド法)に準拠 ④ JIS L 1092 B法(高水圧法)に準拠
※ 高水圧型耐水度試験機にて、試料に水圧を掛けて何mの水圧で水漏れが発生するかを測定。
※ 本表に示した数値は測定値の代表的な値であり、保証値ではありません。本材料使用上の目安としてお取り扱い下さい。
特徴
・使用済みストレッチフィルム由来の再生プラスチック原料(ペレット)を使用したポリエチレン素材
・再生プラスチック原料(ペレット)配合率は15%からスタート(再生比率を上げていく予定)
・耐久性: 900デニール ・撥水性:樹脂コーティング仕上げ。
・多角性:縫製は勿論、ウェルダー(熱風溶着)により無縫製も可能
・価格性: 他の再生素材より低コスト
PRODUCT
皆様の自由な発想で「ReTA BASE 」を使用した新たなプロダクトを創造してください。
ReTA BASE 5つのポイント
1 プラスチック廃棄物のマテリアルリサイクル率の向上(有価物化の実現)
対象アイテムを原料として購入し、リサイクルするのでマテリアルリサイクル率が向上します。
2 完全国産循環スキーム ※将来的には製品を回収し、リサイクルすることも想定
再生原料の生産からプロダクト化まで国内で完結させるスキームです。
3 元の製品よりも付加価値の高い製品にするアップサイクルモデル
マテリアルリサイクルの事例として、ダウンサイクルが多い中、アップサイクルが可能な新しい事業モデルです。
4 再生原料の生産からプロダクト化までを一貫してプロデュース
再生原料の生産からプロダクト化までを一貫してプロデュースする為、トレーサビリティの担保が可能です。
5 あらゆる業種・業態の参画が可能なプラットフォーム
対象アイテムを排出している企業であれば、業種・業態を問わず参画可能なプラットフォームです。
プロジェクトへの参加パターン
A 多くの荷物を扱う物流倉庫など
(フィルムを扱う企業であれば、業種を問わずに参加可能)
→ 回収パートへの参加が可能
B 「ReTABASE」を使用した商品の展開が可能なSHOP
→ 販売パートへの参加が可能
C A・Bの両方が可能な企業
→ 回収・販売パートの両方で参加が可能